「艶は“時間”で決まる」──本物の自然硬化で仕上げた一台。
今回施工させていただいたのは、
レクサス NX(ブラック)× EXキーパー。
NXはレクサスの中でも圧倒的な人気を誇り、“高級SUVの象徴”とも言える存在。
特にブラックボディは、艶・映り込み・深みの差が他のカラー以上に明確に出る、非常に「技術差が見える色」です。
今回の一台も仕上がりに強くこだわり、
そして当店ならではの本物施工を行いました。
(📸フロント写真)

ドアノブの擦り傷──気になる場所ほど“見えやすい”
まず気になったのは、ドアノブ周辺の深めの擦り傷。
ブラックは“少しの傷でも大きく見える”色。
ドアノブは必ず触れる場所であり、爪・指輪・衣服の金具などが簡単に当たります。
オーナー様は「まあ、新車でもこんなものですよね…」と妥協されていました。
しかし私は、その一言を聞いた瞬間に思いました。
「高級車のオーナー様に、最初から傷を受け入れてほしくない。」
「新車でも傷があるのは事実。でも直せる傷は、直してから納車すべき。」
黒という色は“こだわりの象徴”。
妥協する理由はありません。
専用ポリッシャーとコンパウンドで丁寧に部分研磨を行い──
(📸傷ビフォー)

(📸傷アフター)

傷は完全に除去され、美しい“黒の深み”が戻ってきました。
EXキーパー施工──黒にしか出せない“吸い込まれる艶”
下地が整った後は、いよいよEXキーパー施工へ。
EXキーパーはキーパーの中でも最上位。
高密度ガラス被膜と圧倒的膜厚により、黒の魅力を最大限に引き出します。
黒は光の乱反射が出やすく、「濁った黒」になりがちですが、
EXキーパーはそれを完全に排除します。
下地が整っているからこそ生まれる、
“鏡のような黒”“吸い込まれる深い黒”。
(📸サイド写真)

当店のこだわり:EXキーパーは最低1泊2日。時間短縮はしない。
キーパー施工は「数時間で終わる」イメージを持たれがちですが、
当店は違います。
他店ではEXキーパーを3時間で終える店もあります。
しかし当店は、どんな理由があっても時間短縮を行いません。
“艶は、時間が作るものだから。”
EXキーパーは、被膜が自然硬化によって安定し、
本来の強度・透明度・膜厚を発揮します。
時間を削ると、
- 艶の深みが出ない
- 防汚性能が落ちる
- 透明度が下がる
- 耐久が弱くなる
つまり、仕上がりを削る=お客様の満足を削るということ。
だから当店は絶対に言いません。
「お客さんは気づかないから、時間短縮でいいよ」
むしろ逆です。
お客様が気づかない部分を、誰より丁寧に積み重ねる。
それが本当の職人の仕事。

自然硬化と短縮施工の“艶の差”──誰も言わないからこそ伝える
自然硬化で仕上げたEXキーパーは、圧倒的に違います。
- 光が“面”で流れる
- 黒に深い陰影が生まれる
- ボディ全体に張りが出る
- 夜でも立体的に見える
短縮施工の被膜は光が乱れ、
1〜2ヶ月で差が明確に出始めます。
職人にはその差が“一瞬でわかるほど”大きい。
だからこそ、自然硬化は絶対に削れません。
(📸リア写真)

選んでいただいた“責任”がある
最近は横浜・東京・群馬・石川など
全国からご来店いただいています。
今回のNXのオーナー様も、
当店の仕上がりを信じて任せてくださいました。
「選んでよかった」
「遠くても来てよかった」
その言葉のために、時間短縮は絶対にしません。
1泊2日預かりは、こだわりではありません。
“結果を最大化するための必須工程”です。

完成──真っ黒で、美しく、強い。
自然硬化が進んだNXは、“本物の黒”になります。
(📸完成写真)
光がボディを滑るように反射し、
ボディラインがくっきりと立体的に浮かび上がる。
黒は「手入れが大変」というイメージがありますが、
本当に良いコーティングを施すと、
そのイメージを完全に覆します。
EXキーパーの本質が、余すことなく表れた一台でした。

終わりに──職人としての誇りと、お客様への敬意
今回のNXで改めて強く感じました。
美しい車を仕上げるのは技術。
しかし、「美しくする覚悟」を持ち続けるのは職人の心。
部分研磨も、自然硬化も、1泊2日も、
すべては「選んでくれたお客様のため」。
これからも当店は、
- 時間を短縮しない
- 自然硬化を徹底
- 無料でできる善意は惜しまない
この姿勢で、お客様の大切な車を丁寧に仕上げていきます。
次回のメンテナンスで、
深く育った艶を見るのを楽しみにしています。

